日韓両国の自治体や民間団体が共同申請した江戸時代の外交資料「朝鮮通信使に関する記録」と、群馬県の古代石碑群「上野三碑(こうずけさんぴ」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録された。日本時間31日未明の発表を受け、関係地域では首長らが歓迎の談話を発表するなど喜びが広がった。 

 登録の申請者となった「朝鮮通信使縁地連絡協議会」(事務局・長崎県対馬市)の松原一征理事長は「登録を生かし、日韓ゆかりの地の結束をますます深めたい」と未来を見据えた。

 上野三碑の地元、群馬県では、行政や民間団体でつくる協議会の横島庄治会長が「大変な宝物を得た」と喜びを語った。

 共同申請団体ではないが、関連資料を収蔵する佐賀県立名護屋城博物館(唐津市鎮西町)も喜んだ。通信使は「文禄・慶長の役」の拠点になった名護屋城跡がある名護屋に立ち寄った記録もある。企画展を何度も開いている同館の久野哲矢学芸員は「登録をきっかけに名護屋の歴史への関心も高まれば」と期待した。

 佐賀県も通信使とゆかりのある韓国・全羅南道と20年来の交流があり、鷲崎和徳国際課長は「これを契機に、さらに地域間交流が深まってほしい」と述べた。

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