貯水率が70%まで回復した嘉瀬川ダム=佐賀市富士町

 渇水対策を実施している嘉瀬川ダム(佐賀市富士町)の貯水率が、70%台に回復した。台風や秋雨前線の影響で嘉瀬川流域の10月の雨量は平年の2倍近くとなり、姿を現していた水没前の道路や橋なども再び水に沈んだ。嘉瀬川水系で行っている農業用水や水道用水などの10~30%の取水制限は継続する。

 31日現在の貯水率は約73%。嘉瀬川流域の9月の月間雨量は平年並みの207・9ミリとなり、10月は27日までの速報値で平年を約90%上回る263・7ミリを観測した。取水制限は貯水率が30%を下回ったのを受けて9月7日から開始し、川の流量も減らしている。

 県は31日、関係課の課長らでつくる渇水対策連絡会を開いた。これまで農作物や企業活動、河川の環境などに影響が出ていないことや、ほぼ満水状態となっている平年の10月より貯水量が少ない状況を確認した。逢坂謙志県土整備部副部長は「徐々に回復傾向にあるが、予断は許さない。県民生活への影響を最小限に抑えるために、状況を把握して情報共有を図りたい」と述べた。

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