総出で土俵づくりに励む地区の人たち

 申(さる)年の師走、猿田彦大神に奉納される伊万里市二里町中里の申相撲。12月4日の奉納を前に、その土俵づくりが11月12、13の両日にありました。

 規模と工程は、大相撲とほぼ同じだそうです。起源は豊作祈願で、大相撲の土俵が場所ごとに築かれるように、一から築き上げられるのは、生命の甦(よみがえ)りを象徴しているのでしょう。

 当番地区の作井手公民館裏に8トンもの土が盛られます。20人ほどの男性が木製の「タタキ」を使って突き固め、平らにならしていきます。力強い作業です。

 香り立ち上る新藁(わら)で細長い俵が編まれ、新しい土が詰められているのを見ると、相撲の競技場を「土」の「俵」と書く訳が、よく分かります。勝負俵16、徳俵4、外側の角俵32を線に沿い、微妙なカーブもつけながら土俵に固定するまでビール瓶で叩(たた)き続けます。

 以後も作井手区は駐車場の手配、当日の進行、記録、賄い、片付けなど、総出の大活躍でした。

 (地域リポーター・中村智子=伊万里市)

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