佐賀県は、虐待などで命に危険が及ぶ恐れがあったり、問題行動を起こしたりした子どもを一時的に預かる「一時保護所」を拡充する。虐待対応件数の増加などで施設の定員を超える時期があり、今月から増築工事に取り掛かっている。増築分は来年10月の開所を目指し、定員は従来の2倍の28人に増やす。

 一時保護所は佐賀市に1カ所あり、虐待に加え、非行や親の経済的な事情で、児童相談所が必要と認めた18歳未満の子どもを緊急的に保護している。施設内で学習や運動をさせながら経過を観察し、対応を探る。

 施設の延べ床面積を1031平方メートルにほぼ倍増させ、居住スペースを8室から18室に増やす。定員は現行の男女各7人から14人ずつに変更する。総工費は2カ年で3億9110万円。

 前年度の県内の児童虐待の対応件数は275件で過去最多だった。一時保護所では原則として最長2カ月受け入れているが、専門的な医療機関でのケアが必要な場合や、保護者との調整で入所期間が長期化の傾向にある。児童養護施設や里親に委託するケースもあり、昨年8月には33人を一時保護所で引き取ったり施設に預けていたりした時期もあった。

 県こども家庭課は「増築によって、対応できる態勢の充実を図りたい」と話す。

このエントリーをはてなブックマークに追加