教育をテーマに講演する林修氏=佐賀市文化会館

 佐賀県内の私立学校の魅力を紹介する「さが私学フェスタ」(県私立学校協会主催)が29日、佐賀市の市文化会館で開かれた。予備校講師で多数のテレビ番組に出演している林修氏が「教え『育つ』教育を考える」と題して講演し、子どもたちが自分で考えて学ぶための環境づくりを呼び掛けた。

 林氏は講演で、英単語の「education」を明治期に訳した「教育」という日本語について「そもそも誤訳で、30年の講師経験からも人を教え育てるのは無理。福沢諭吉は待ったを掛け、自ら発して育つという『発育』を当てようとした」と説明。明治期から続く近代教育が現代に合わなくなっているとも指摘し、子どもたちが社会を生き抜くには知識や創造性、自分を客観視する能力が重要になると訴えた。

 小学生の頃から独自の勉強法を編み出し、教師の反感も買ったが、そうした方法が52歳になった今も知識や情報の整理に役立っていることも紹介した。「素直に授業を聞く子は危ないと思っている。今の時代は自分の頭で考え、失敗の経験を積む方が強い」と話し、子どもに納得するまで取り組ませることを促した。

 最後に「私の話もうのみにせず、それぞれの家庭に合った方法を見つけてほしい」と呼び掛けた。

 フェスタは5年に1度開催。記念講演は約750人が来場し、会場には私立の中高などのブースが並んだ。

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