衆院選の投票箱が台風の影響で運べなかった離島の課題や要望について話し合う出席者=佐賀県庁

 唐津市の七つの離島でつくる佐賀県離島振興委員会と山口祥義県知事との会談が27日、県庁であった。振興への要望が委員会の来訪目的だったが、話題は衆院選で台風により離島の投票箱を運べず開票を繰り延べたことが中心になった。同様のケースで自治体ごとに対応が分かれた中、山口知事は「島は仲間だから、そこが来るまで(開票を)しっかり待つべき」との考えを示した。

 会談で離島振興委員長の峰達郎市長が「ご迷惑をお掛けしました」と陳謝すると、山口知事は「早く開けろという意見もあったが、安全第一。島と本土の間には海があり、荒れ狂うこともある」と答えた。

 出席した離島の住民は「巻き上がるような強風だった」「ちょうど大潮で満潮だった。船が出ても港に接岸できない」など当時を振り返った。台風に備えて呼び掛けられていた期日前投票が離島ではできず、船で渡って期日前投票所に行かないといけない現状の改善を求める声も上がった。

 唐津市を含む佐賀2区で候補の陣営幹部を務めていた大場芳博県議も会談の席上で、「今回の判断は正しかったと思う。島や唐津市の存在を県内で確認できる一つの材料にもなった」と述べた。

 委員会は、診療所で更新を控えた医療機器の助成や歯科診療所のない離島で実施している歯科口腔(こうくう)保健推進事業への支援、離島航路の補助制度継続などを要望した。山口知事は「島は元々厳しい状況に置かれている。要望にしっかり対応したい」と応じた。県側は後日、要望に対して回答する。

このエントリーをはてなブックマークに追加