就職に向けて介護職員研修を修了した太良校の田中玲奈さん

 卒業後に障害者の医療や介護を支える施設に進む太良高3年の田中玲奈さん(17)が「介護職員初任者研修」を修了した。高校に通いながら4カ月間、土日に自宅のある太良町から佐賀市で開かれる研修に通うハードな日々を送り、食事補助や入浴介助などの技術を身につけた。就職後も勉強を続け「利用者や家族の方に安心してもらえるような仕事をしたい」と意欲を見せている。

 研修課程を主催する県労福協によると、田中さんは現役高校生として初めての受講生。全国的に障害者の生活環境を整える必要性がある一方で、介護職のなり手が不足している現状があり、計130時間の講義や実習への参加は「喜ばしい」と高く評価する。

 田中さんは進路を意識し2年次から「子どもや障害者福祉に関わる仕事がしたい」とインターンやボランティアに参加し、髪を乾かしたり、歯磨きを手伝う実務に携わった。その際に笑顔になってもらえた原体験が、思いを強くした。

 学校生活でも体育祭で応援団を務め、就職試験対策も並行して取り組んだ。担当教諭は「よくぶれずにここまで頑張った」と褒めたたえる。田中さんは「これからも働きながら資格の勉強をして、自分ができることを増やしていきたい」。地道に研さんを続ける気構えだ。28日に研修の閉校式が開かれ、修了証書が渡される。

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