金塊約206キロを小型船で唐津市鎮西町の名護屋漁港に密輸したとして、日本人や中国人計9人が関税法違反(無許可輸入)などの罪で起訴された事件で、主犯格とされる会社員山崎竹助被告(66)=青森県むつ市=の初公判が26日、佐賀地裁(吉井広幸裁判官)で開かれ、山崎被告は「共謀して密輸した覚えはない」と起訴内容を否認し、無罪を主張した。佐賀地検は「日本人側の首謀者」とし、船による金塊密輸を繰り返していたと指摘した。

 検察側は冒頭陳述で、山崎被告は中国側の首謀者らと金塊密輸に関する利益配分を決め、小型船の船長斎藤靖昭被告(50)らに密輸を指示した上で、被告らの生活費を負担するなどしたと説明した。金塊を扱う会社の社長で暴力団組長でもある人物と事前に複数回、連絡を取り合ったとも述べ、今年5月の犯行のほかに3月下旬と4月中旬にも、同様の方法で金塊の密輸を実行したと指摘した。

 また、押収された金塊と小型船について所有者かどうか検察側がただすと、山崎被告は「違います」といずれも否定した。

 起訴状によると、山崎被告ら9人は氏名不詳者らと共謀して5月30日、東シナ海の公海上で、国籍不明の船から小型船「第三十六旭丸」に金塊を積み替えた。翌31日、小型船を名護屋漁港に接岸させ、税関の許可を受けずに陸揚げし、消費税を免れたとしている。山崎被告を除く8人が、船での運び役と陸側の荷受け役を分担したとされる。

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