シリア紛争の国内影響について語った「難民を助ける会」職員のラガド・アドリーさん=佐賀市の県国際交流プラザ

 国際NGO「AAR Japan(難民を助ける会)」職員のラガド・アドリーさん(28)=シリア出身=が21日、佐賀市の県国際交流プラザで母国シリアで続く紛争の影響を語った。

 紛争開始後の物価の上昇を指摘。6年前に紛争が始まるまでは、コメ1キロで90(シリアン)パウンドだったが、2016年には500パウンドに高騰したという。ラガドさんは「給与は引き上げられたが、1カ月の給与は洋服が1着が買えるくらい」と生活実態を伝えた。

 紛争の影響で、学校が避難所に変わったり親を亡した子どもが働いたりするなど、シリア国内の教育状況は悪化。かつては9割を超える子どもたちが小中学校に通っていたが、15年は約40%になったという。ラガドさんは「今でも減り続け、学校を見たことがない子どもが増えた」と次世代への不安を語り、「明るい話もしたいが、まだ先が見えない」と複雑な心境を語った。

 難民問題に関心を寄せる佐賀大学文化教育学部3年の徳淵麻里さん(21)は「報道では扱わないシリアの生活実態を知ることができた」と話した。

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