徒歩で九州を旅する中村嘉磨智さん。旅の経験を生かし将来は「ゲストハウスかカフェをやりたい」と夢を語る=有田町

 「高校の修学旅行でハワイに行った時、日本のことを尋ねられ、何にも答えられなかった」。そんな体験がきっかけの一つとなり、中村さんは高校卒業後、アルバイトで資金をため、歩いて旅行を続けている。

 昨年は四国や近畿、中国地方を回った。今回は9月中旬に広島市をスタート。2週間ほど前、基山町から県内に入り、佐賀市や唐津市を経て有田に着いた。町内では焼き物店などを訪ね、実家の母に有田焼の箸置きやお守りを送ったという。

 県内では武雄市の温泉施設で、居合わせた人からお菓子やジュースをもらったことや、野宿の準備中に声を掛けてきた人に泊めてもらった。「多くの人の親切に支えられて続けることができた」と感謝する。

 テントや寝袋、着替えなど10キロを超す荷物を背負い、連日30~40キロを踏破。食費を抑えるため、ほとんど毎食、6枚切りのパン2枚で済ませる。今後、九州を南下し、沖縄県まで足を伸ばした後、宮崎県などを回る予定。「時々、何しているんだろうと思う」。苦笑しながらも「歩きだからこそゆったりしたスピードで多くの人と触れ合える」と歩みを進めている。

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