徳安和博教授が制作したガリレオ・ガリレイ像などを学長室に置き、芸術に触れている宮崎耕治さん=佐賀市の佐賀大学本庄キャンパス

 佐賀県立有田窯業大学校を統合した芸術地域デザイン学部が昨年4月に発足し、本年度からは窯大の施設を活用した有田キャンパスでの講義が始まった。教育分野での窯業界への貢献を評価されての受賞に「光栄の至り」と喜ぶ。

 文部科学省が打ち出した国立大教育学部の新課程(教員免許取得を義務付けない課程)廃止の方針を受け、学部改組の検討を始めたが、文科省が求めるハードルは高かった。「大学の美術・工芸課程だけではパワー不足だった。統合で改組が前進した」。全国的にも珍しい「芸術」の名を冠した学部誕生を、窯大との統合が後押しした。

 佐賀大附属小中出身で、多くの美術家や美術教諭を輩出した大学の特設美術科(特美)には特別な思いを抱いてきた。思い出を自慢げに語る教師の姿は記憶に刻まれ、出身者の作品を集めた大学美術館の開設に携わり、館長も務めた。

 昨年に創業400年を迎えた有田焼の産地は、今後の方向性を模索している。「窯大との統合によって、『ポスト400年』を担う義務が生まれた。次の時代を構想する原動力にならなければいけない」と意欲を新たにする。

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