「努力は誰かが見ているということを若者に伝えたい」と話すミサワホーム佐賀社長の原正文さん=佐賀市

 月に1棟売ればよしとされる業界で、年間62棟売った営業マン。44歳でミサワホーム佐賀の社長に就任し、仕事で得た教訓を県内の学校などで伝えてきた。講演回数は300を超える。

 幼いころに母親を亡くし、働きながら夜間学校に通った。卒業後は祐徳自動車で車掌として働き、添乗員や営業を経て、新設されたミサワホーム佐賀事業部へ転属。日本一を目標に20年間で760棟を売った。

 講演では、頭を下げる、人のつながりを大切にするといった人生哲学を語る。「一生懸命やれば、努力は誰かが見ているということを若者に伝えたいんです」

 作家の故笹沢左保さんが佐賀市富士町に自宅を建築する際に依頼が舞い込んだのも、培った人脈から。現在はミサワホーム佐賀が記念館として運営している。

 鹿島市では全国に先駆けて、セキュリティーを整えた戸建てのコンパクトシティーを分譲した。病院や商業施設に近く、少子高齢化が進む地域の実情に合わせた家づくりを提案する。

 「相手のことを考えてきただけ。そうしたら、お客さまから仕事を紹介していただいた。やってこれたのは人のおかげなんです」。穏やかに語った。

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