小城市役所

 佐賀県小城市の前商工観光課長の男性(55)が課長当時、市観光協会の役員改選の登記変更を巡り、文書を偽造した疑いがあるなどとして、9月末に協会の事務局長職を解任されていたことが25日、分かった。役員に無断で作成した委任状で住民票を取得し、手続きを進めようとしていたという。市は課長を10月中旬に総務課付へ異動させ、懲罰委員会を設けて調査を進めている。

 市観光協会によると、協会職員4人が弁護士を伴って9月中旬、村岡安廣代表理事や江里口秀次市長宛てに告発状を提出した。

 告発状や関係者の話によると、2015年6月の市観光協会総会で、代表理事が江里口市長から村岡氏に交代したにもかかわらず、事務局長を兼務していた前課長は役員の登記変更を怠り、今年になって村岡氏らの委任状を偽造して押印した上で、住民票の写しを市から交付させたという。今年6月にも役員改選があったが、登記変更はしていなかった。

 協会幹部が前課長をはじめ、職員らに聞き取り調査をした上で、9月30日に緊急理事会を開いて解職を提案し、了承された。

 市観光協会の登記証明書によると、役員名の変更手続きは12年7月19日以降に行われた形跡はなく、法務上の代表理事は現在も江里口市長のままになっている。協会幹部は、前課長が怠っていた変更手続きを進めようとしていた途中で今回の内部告発があり、中断したとみている。

 観光協会や市は、他にも不適切な対応があったとみて調べている。

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