開放特許の活用事例を報告する田中政史社長=佐賀市のグランデはがくれ

 特許などの知的財産を活用し、ビジネス創出の可能性を探るセミナーが18日、佐賀市であった。富士通の「開放特許」を使って患者の見守りシステムを手掛けた佐賀市のソフトウエア開発アイティーインペルの田中政史社長が講演し、短期間で質の高い製品を開発できる効果などを紹介した。

 開放特許は、大手企業や大学などが有償で開放している特許。財務基盤の弱い中小企業には研究開発費を節約できるといったメリットがあり、田中社長は「積極的に活用することでビジネスチャンスを広げられる」と述べた。

 同社のシステムは患者の離床や起床をセンサーで感知する富士通の特許を応用。看護師が携帯する端末に異常を知らせる仕組みを構築した。医療機関で試験導入しており、「患者に違和感を与えず、誤作動もほとんどない」と完成に自信をみせた。

 セミナーは県地域産業支援センターなどが主催し、約90人が参加した。富士通や九州電力などの開放特許や、知財活用を支援する鳥取県の取り組みも紹介された。

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