アルピノの市直営議案を撤回し、厳しい表情を見せる峰達郎市長ら唐津市執行部=唐津市議場

 佐賀県唐津市は24日、臨時市議会で審議中だったJR唐津駅前の「ふるさと会館アルピノ」を市直営とする予算案を撤回した。市執行部が「玄関口にあるお土産販売所を有した施設の閉館は望ましくない」と理解を求めたが、市の現計画に疑義を抱く市議との溝は埋まらなかった。市は見直し案を提出するため、会期を25日までに延期した。

 前夜に続いて午前9時半から、産業経済委員会を開き、最大会派志政会の議員を中心に3階レストランに論議が集中した。市は計画で、来年3月までの直営期間5カ月で約900万円の赤字と試算する。レストランで働く11人の雇用を継続の理由とする市執行部に対し、赤字を出してまで再開させる方針に市議の中には批判がある。

 ただ、今月2日の指定管理者取り消しによる閉鎖後も予約済みの客を受け入れている。11月以降、来年1月までに市外のバスツアーなど36件(1066人)の予約があり、執行部はキャンセルによる市のイメージ低下も懸念している。

 委員会は午前10時すぎに暫時休憩となり、午後3時ごろに執行部は議長に議案の撤回を請求。25日は午前10時に本会議を開く。

 取材に、井上和彦商工観光部長は「1階(物産展示販売場)だけでも唐津くんちに間に合わせたい」とし、産業経済委員長の笹山茂成市議は「くんちまでにとバタバタするのは分かるが、急ぐあまり、精査されていない議案になっていた」と指摘した。

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