Q.先日、伯父が亡くなりました。私は相続人なのですが、もう一人私のいとこ(亡くなった伯父の兄の子)にあたる人が相続人になります。しかし、いとことは連絡がつかず、今どこにいるのか分かりません。どうすればいいのでしょうか。

 A.遺産を相続人が受け取るためには、相続人全員で話し合いをして、遺産の分け方を決めなければいけません。この話し合いを遺産分割協議と言います。遺産分割協議は、相続人全員が協議に加わらなければいけませんので、複数の相続人がいる場合、1人だけで相続の内容を決めることはできません。

 では、どうすればよいのでしょうか。

 弁護士に遺産分割協議を依頼すると、弁護士は、職務上戸籍を取得することができます。戸籍をたどっていって、現在の戸籍がある市町村で戸籍の付票という書類を取得すれば、住民票上の住所が判明します。判明した住所に手紙を書いて、遺産分割協議のための連絡を取ることができることがあります。

 しかし、住民票上の住所とは別のところに引っ越しているなどで連絡が取れない場合もあります。その場合は、家庭裁判所に不在者財産管理人選任の申し立てをします。

 すると裁判所は、まず不在者の行方を調査します。裁判所の調査でも行方が分からないときは、裁判所が不在者財産管理人を選任します。不在者財産管理人は、行方不明者の代わりに遺産分割協議に参加することができます。

 また、行方不明者が長期間生死不明である場合は、失踪宣告の申し立てをして、行方不明になったときから7年後に亡くなったとみなすことができる場合があります。

 いずれにしても、行方不明の相続人がいる場合であっても、手続きを踏んでいけば遺産分割をすることができます。早めに弁護士に相談することをお勧めします。

(弁護士 補伽圭史郎 鹿島市)

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