定期船の行く手を阻んだ台風による荒波。唐津市の離島・神集島から湊地区(右奥)を望む=22日午後1時半(唐津汽船提供)

 離島の投票箱の回収ができず、異例の翌日開票を決めた唐津市選挙管理委員会。衆院選佐賀2区で最大の有権者を抱えるだけに、県選管との協議や関係機関への対応に追われた。

 当日有権者数は10万2540人で、うち7島は計1424人(約1・4%)。投票者数は5万9349票(投票率57・93%)。公職選挙法に開票は「すべての投票箱の送致を受けた日またはその翌日」との規定があり、投票箱がそろわないことから翌日に延期した。23日に投票箱が市文化体育館に到着次第、午後2時をめどに開票に入る。

 唐津地区の沿岸海域には午前中から暴風と波浪の警報が出ていた。定期船を使った臨時便や海上タクシーで運搬する予定が、朝から定期便の欠航が相次いだ。民間船が難しい場合の備えだった唐津海上保安部や県を通じて要請した自衛隊も困難で、市選管は「ほかの手段がない」として午後1時ごろに延期を判断した。

 荒天を見越して市選管は20日に島の投票時間を午後4時までに2時間繰り上げていた。ただ、神集島と湊港を運航する唐津汽船の小松正徳社長は「20日午後には選管に『22日の出航は難しい。繰り上げ投票できないか』と伝えていた」と選管の判断に疑念を寄せる。

 離島の投票箱は投票事務に従事した各島4、5人の市職員が公民館などで管理し、市文化体育館に集まった投票箱も同様に厳重に保管する。市選管の白津健二事務局長は「天候や船舶の運航で情報収集していたが、結果的に1日繰り上げがよかったかもしれない。開票が遅れ、申し訳ない」と謝罪した。

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