原口一博候補の当確が伝えられた後、事務所に現れ支持者らに頭を下げる岩田和親さん=22日午後8時48分、佐賀市水ケ江の事務所

 政治生命を懸けた戦いで雪辱は果たせなかった。全国的に自公が続々と議席を獲得する中、佐賀1区の自民前職・岩田和親さん(44)は小選挙区で連敗を喫した。午後8時40分ごろ、口を真一文字に閉じた岩田さんが事務所に現れ、「全国では自公政権の優勢が伝えられる中で、ひとえに私の力不足です」と支援者たちに深々と頭を下げた。

 頼みの組織力が機能しなかった。前回推薦を出した県農政協議会が自主投票を決めたほか、選挙日程の一部が佐賀市議選と重なり、実働部隊は普段より見劣りした。公示直前には共産が擁立を取り下げ、陣営は一層、危機感を強めた。

 序盤リードの情勢報道もすぐに否定し、「連敗すれば(次は)候補者差し替えになる」(福岡資麿参院議員)と支援者にハッパを掛けた。岩田さんも「厳しい戦い」「一歩も引けない崖っぷち」と繰り返した。

 逆転へ向け公明党に、比例票と“交換”する形で支援を求めた。決起大会壇上にも公明ポスターを掲げ、自民支援者から「どっちの候補者か分からない」との声も漏れた。最後の決起大会も空席が目立った。

 「ただ明日の結果を待つばかり」。岩田さんはこう心境を語った後、事務所を立ち去る支援者と握手を交わし、比例での復活当選に望みをつないだ。

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