ノリ網を張り込む漁業者=佐賀県沖の有明海

 佐賀県沖の有明海で21日、養殖ノリの種付けが一斉に始まった。台風接近による強風の中、漁業者は夜明け前から出港し、ノリ種の付いたカキ殻をつるしたカラフルな網を次々に張り込んでいった。初摘みは11月20日ごろ。今季は販売枚数19億枚、販売高228億円を目標に掲げ、枚数、金額とも15季連続日本一を目指す。

 干満の差を利用しやすい大潮に合わせて行うため、昨年より4日遅れの解禁となった。風の影響はあったものの、海水温は午前7時現在で適温に近い21・4度。県内各漁港から約800隻が沖合に出て、漁業者は30枚ずつ束ねた赤や緑、白のノリ網を手際よく広げていった。種は日光を浴びると数日で胞子が放出され、網に付着してノリとして成長する。

 昨季は全国的な品薄傾向で販売金額こそ過去2番目に良かったが、赤潮による色落ち被害が深刻だった。県有明海漁協の徳永重昭組合長は「平年作であれば15年連続日本一は間違いないが何があるか分からない」と気を引き締めていた。

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