日産自動車による国内販売車の出荷停止発表から一夜明けた20日、佐賀県内の販売店には顧客から問い合わせが寄せられ、謝罪や対応に追われた。不正発覚に伴うリコール(無料の回収・修理)対象車は100万台を超えており、安全性に対する不安の声も上がっている。

 「納車はいつになるのか」「本当に手に入るのか」。佐賀市内の販売店には午前中から電話が相次いだ。店長は「(メーカーからの)情報が少ない。出荷再開の見通しはまったく分からない」と困惑しつつ、「誠実に対応するしかない」。納車待ちの顧客を社員で手分けしながら1軒ずつ訪問し、謝罪を続けていくという。

 9月下旬の不正発覚以降、メーカー在庫車の出荷が一時停止されるなど現場の混乱が続いている。売り上げを期待していた新型の電気自動車も「反応は鈍い。伸び悩んでいる」とこぼす。

 日産車に14年間乗っているという佐賀市の40代男性は「国内メーカーだし、品質は信頼していたのに」と落胆し、「自分の車は大丈夫だろうか」と不安げに話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加