講演する井上宏生さん=佐賀市柳町の旧古賀銀行

 NPO法人高遊外売茶翁(こうゆうがいばいさおう)顕彰会は12日、佐賀市柳町の旧古賀銀行で作家の井上宏生さん(佐賀市出身)が売茶翁と一遍を語る講演会を開いた。県内外から約200人が集まり、井上さんが「自由な精神で冒険的な生きた人物」と話す売茶翁の魅力に耳を傾けた。

 煎茶の祖といわれる売茶翁も時宗の開祖である一遍も、幼くして親を亡くしている。二人とも若い時代を寺で過ごし、放浪の旅に出た。亡くなる前に売茶翁は愛用の茶道具を、一遍は経典などを処分した。井上さんは二人の共通点を紹介し、「佐賀は七賢人だけじゃない。売茶翁も佐賀の財産として、もっと知って発信してほしい」と訴えた。

 来場した佐賀市の富安正彦さん(69)は「売茶翁をもっともり立てていきたい。蓮池に残る売茶翁の生家も、何かの形で活用できないか」と話していた。

このエントリーをはてなブックマークに追加