日本のコメ作りを学ぶために来日し、佐賀大の宮崎耕治学長(前列中央)を表敬訪問したカメルーンの政府関係者ら=佐賀大本庄キャンパス

 質の高い日本のコメ作りの技術を学ぼうと、アフリカ・カメルーンの政府関係者が佐賀県内を中心に2週間の日程で研修に臨んでいる。現地でコメの需要が高まっているためで、佐賀大学での講義やJAの施設見学などで生産、流通の現場に触れ、将来的な自給率アップを目指す。

 来日しているのはカメルーンの農業・農村開発省の担当者ら4人。研修初日の16日には佐賀大の宮崎耕治学長を表敬訪問後、農学部の教授から学部の概要について説明を受けた。

 一行は研修期間中、伝統的な給排水技術が残る農地や県農業試験研究センターの種子生産ほ場、収穫したコメの乾燥などを行うJAのカントリーエレベーターなどを視察。県独自の水稲品種「さがびより」をモデルにした販売戦略も学ぶ。

 カメルーンは、料理用バナナやトウモロコシなどが主食だったが、近年は都市部を中心にコメの消費が増えている。ただ、国内の生産量は約19万トン(2013年)しかなく、約75万トンを東南アジアからの輸入に頼っている。

 このため、佐賀大は同国政府の要望を受け、国際協力機構(JICA)が現地で進める技術協力プロジェクトに参加。農学部の准教授を派遣して稲の栽培を始め、地域に適した品種の解析を進めているほか、学生3人が1カ月間のインターン研修に参加するなど連携を深めている。

 佐賀大農学部OBで橋渡し役となったJICA職員の惣慶嘉(そうけいよしみ)さんは「彼らにとっては見ることすべてが新鮮。まずは日本のコメ作りをまんべんなく見てイメージを持ってもらい、一つ一つのステップを改善してもらえたら」と話す。

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