玄海原発再稼働 

賛否拮抗、代替エネ課題

 

 来年1月以降に九州電力玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働が見込まれているが、原発の運転再開については「賛成」が46人、「反対」が48人と賛否が拮(きっ)抗(こう)した。

 賛成の意見では、代替エネルギーの未確立、発電コストや環境負荷での優位性を挙げる声が多く、「安定的なエネルギー供給の手段がない」(60代男性)、「自然エネルギーよりも発電効率が良い」(20代男性)、「電気料金が下がるのであれば認めたい」(10代女性)という意見もあった。

 反対の理由としては「福島第1原発事故が未解決で、避難計画にも課題がある」(40代女性)、「核のごみの最終処分が未決定のまま動かすのは未来につけを残す」(40代女性)、「万一、ミサイルが飛んできたら不安」(20代女性)など。「年限を切って代替エネルギーの技術開発をすべき」(30代女性)と脱原発の努力を促す主張もあった。

 

有明海再生基金事業 

反対優勢も半数無回答

 

 諫早湾干拓事業の開門問題で、開門調査をせずに基金による漁業振興を進めるとの農水省の方針には「反対」と答えた人が30人で、「賛成」の21人を上回ったが、「分からない・無回答」が49人とほぼ半数を占めた。

 開門しない基金案に「賛成」の理由としては「開門したら海が汚れる」(60代女性)、「生態系が変わりそう」(50代男性)、「基金の振興の方が現実的」(70代男性)、「これ以上税金をつぎ込むべきではない」(70代男性)など。

 「反対」では「開門して科学的に検証を」(60代男性)、「一度開門してデータをとるべき」(50代女性)、「基金で漁業が振興できるとは思わない」(60代男性)との声が目立った。

 「分からない・無回答」では「問題が長期化して条件が変わっている」(50代女性)、「漁業、農業それぞれに影響が及ぶ」(40代女性)と問題の複雑さを示唆する声が多かった。

 

 ■調査方法 佐賀新聞の本社と支社・支局の記者が10月1~6日、男女50人ずつに対面で聞き取った。

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