■22日は雨予想…陣営、選管悩みの種に

 22日投票の衆院選は、佐賀1、2区とも激戦を展開しており、勝敗に影響を及ぼす投票率にも注目が集まる。期日前投票の利用者増を反映して前回6割を切った投票率が上向くのか、それとも渦巻く政治不信で下落傾向が続くのか。投票率を左右する天気は今のところ雨が予想され、選管や陣営は気をもんでいる。

 県内の9日現在の選挙人名簿登録者数は68万9301人で、1区は33万5207人、2区は35万4094人。15日までの期日前投票者数は3万2187人で全体に占める投票率は4・67%。前回より1万4169人、2・03ポイント増えている。

 1、2区の候補者数は前回と同じ計6人。2014年の前回は師走選挙で選挙区も区割り変更により3から2に減るなど、盛り上がりに欠けた。小選挙区の投票率は57・77%で、戦後最低の61・86%を記録した12年の前々回を下回った。民主党への政権交代となった09年の74・15%、「郵政選挙」の05年72・25%から大きく落ち込んでいる。

 投票日の天気予報は「曇り時々雨」。佐賀地方気象台によると、秋雨前線により週末から再び天気が崩れるという。九州の南の海上を北上する台風21号の影響で、投票日の翌23日を中心に荒天が見込まれる。

 各陣営も投票率の低落傾向が気掛かりだ。1区は前回が56・43%。自民前職の岩田和親候補(44)の陣営は「雨が心配だが前回並みの55%はいきたい。組織固めによって1ポイントでも引き上げる」。無所属前職の原口一博候補(58)の陣営も「無党派層の支持が高く、投票率が上がるほど有利なので理想は60%超えだ」。幸福新人の中島徹候補(43)の陣営は「最低でも7~8割」とみる。

 大票田の佐賀市は市議選が15日に終わったばかり。投票率は過去最低の51・77%だった。2週連続による「選挙疲れ」も予想され、市選管は「市議選と重なり衆院選の期日前投票も最初は良かったが、今は落ち着いている」と懸念する。

 接戦の2区は前回が59・00%。希望前職の大串博志候補(52)の陣営は「前回より盛り上がりがあり、有権者の反応もよくて60%は超えそう」、自民前職の古川康候補(59)の陣営は「前回より下がるかもしれない。とにかく支持者に投票してもらわないと」。共産新人の大森斉候補(62)の陣営は「投票率が下がると自民に有利なので、上げるしかない」と奮起する。

 県は衆院選の経費約5億5千万円を予算化し、うち約440万円を投票呼び掛けの啓発に充てる。「選挙の周知によって投票率の向上につなげたい」と会員制交流サイト(SNS)なども活用している。

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