沖縄県名護市安部の海岸に近い浅瀬に不時着し、大破したオスプレイ=14日午前7時3分(共同通信社機から)

沖縄県名護市安部の海岸に近い浅瀬で大破したオスプレイ=14日午前7時4分(共同通信社機から)

沖縄県名護市安部の海岸に近い浅瀬に不時着したオスプレイ(下中央)。奥には民家などが見える=14日午前7時13分(共同通信社機から)

◆政府、米軍に飛行停止要請

 【共同】米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の新型輸送機オスプレイ1機が不時着した事故で、機体は同県名護市安部の海岸に近い浅瀬で胴体と翼が分離し大破した。共同通信社が14日、上空から確認した。稲田朋美防衛相は同日、マルティネス在日米軍司令官に対し、安全が確認されるまでオスプレイの飛行停止を要請。原因究明も求めた。記者団に「沖縄県民や国民がオスプレイの安全性に大きな関心を持っている状況で事故が起きたのは遺憾だ」と述べた。

 マルティネス司令官は稲田氏に「事故が沖縄で起きた重大性は受け止めている。地元の懸念を払拭(ふっしょく)すべく最大限努力したい」と伝えた。第11管区海上保安本部(那覇)は、海保の捜査を受け入れるよう米軍に口頭で申し入れた。

 普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り政府と沖縄県は激しく対立しており、安全性への懸念が現実となったことで地元が反発を強めるのは必至。米軍がオスプレイ定期整備の拠点とする陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県)など、関係する自治体にも波及しそうだ。

 事故は13日午後9時半ごろ発生。搭乗員5人は米軍に救助され、うち2人がけがをした。11管は岸から約80メートル沖で機体を発見した。稲田氏は「コントロールを失った状況ではなく、自発的に着水したと聞いている。墜落ではない」との見方を示した。

 防衛省は飛行経路や飛行目的について「情報は一部入手しているが、米軍の運用に関わる話なので現時点では言えない」としている。

 事故を起こしたのは米海兵隊のMV22オスプレイ。2012~13年にかけて計24機が普天間に配備された。開発段階から事故が相次ぎ、安全性への懸念は根強い。一方で防衛省は輸送能力の高さを評価。陸自が17機を導入し、19年度から順次佐賀空港(佐賀市)に配備する計画がある。

◆辺野古反対高まる公算

 沖縄県は、オスプレイ事故の原因の徹底究明と公表を米軍や日本政府に求めるとともに、不時着機も所属する米軍普天間飛行場へのオスプレイ配備をやめるよう要求を強める構えだ。同機の運用計画がある名護市辺野古での普天間代替施設建設に反対する県民の声も高まる公算が大きい。

 県の基地対策課は早朝から職員が出勤し、情報収集に当たった。基地問題を担当する池田竹州・基地防災統括監は「まずは事実の確認をする」と語った。事故現場となった名護市も緊急の幹部会議を開き、対応を協議した。

 22日には、オスプレイが運用されるヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)の建設を条件として、沖縄本島北部にある米軍北部訓練場が日本側に部分返還される。

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