「ものづくり講演会」で限界に挑戦することの大切さを話す桜井淑敏さん=伊万里市の敬徳高校

 伊万里市の敬徳高校(立石琢磨校長、444人)で18日、自動車エンジニアで元ホンダF1チーム総監督の桜井淑敏さん(72)の講演会があった。桜井さんは未来への可能性を秘めている若者たちに、夢に向かって限界に挑み続けることの大切さを伝えた。

 

 桜井さんは、本田技研工業で世界初の無公害エンジンなど数々の革新的技術を開発し、80年代にはホンダF1チームの総監督として2連覇を成し遂げた。「常に理想を求めて限界に挑戦してきた」と振り返り、生徒たちに「何でもいい。若い時に一つのことを一生懸命やる経験をしてほしい」と呼び掛けた。

 今は世界一高性能の電気自動車モーターの開発に取り組んでいるという桜井さん。「72歳だが、まだまだチャレンジしていきたい」と意欲を見せ、「限界に挑むと自分というものが見えてくる。作家のヘルマン・ヘッセは『人生は自分を発見する旅』『人間は成熟するほど若くなる』と言っている。どうせ生きるなら、そういう生き方をしよう」と、これから社会に出る若者たちにエールを送った。

 講演会は、県内の中高生にものづくりの魅力を伝え、県内のものづくり企業への就職を促す県の「戦略的ものづくりプロモーション事業の一環として開かれた。

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