設計の打ち合わせをするデザイナー(中央)と樺島雄大社長(右)=佐賀市諸富町のレグナテック

新製品を設計する海外デザイナーと平田尚士社長=佐賀市諸富町の平田椅子製作所

 佐賀市諸富町の家具メーカー、レグナテック(樺島雄大社長)と平田椅子製作所(平田尚士社長)は、11月に東京都で開かれる国際見本市に海外市場向けの統一ブランド「ARIAKE(有明)」の新製品を出展する。今春発表した第1弾から生産工程を見直してコストを削減。壁掛けの鏡や衣類掛けなどの小物もそろえ、販売価格の引き下げとブランドイメージの向上を目指す。

 両社は、3月にシンガポールで開かれたアジア最大の見本市で統一ブランド品を展示した。洗練されたデザインで世界的に注目を集める北欧などのデザイナーを起用した初めての取り組みで、出展を契機に8月には同国のインテリアショップでの販売も決まり、少しずつ注文も出始めている。

 ただ、現地の販売店などとの商談では「価格の高さがネックになった」と樺島社長。船便による輸送費に加え、デザイナーの意向に忠実に応えるあまり、製造コストがかさんだことが要因という。

 このため新製品ではデザイン性を維持しつつ、複雑な工程を簡略化することに主眼を置いた。主力の北米産木材の輸入価格が上昇する中、使用する部品を減らし、木材の種類を見直すなどして材料費も削減。平田椅子製作所では、前作の販売価格よりも10%程度の引き下げを目指す。

 新たにインテリア雑貨を加えるなど製品構成も増やした。いずれも基本デザインは決まり、9月中旬から試作を開始。カナダやデンマーク、スイス人のデザイナー4人を新たに迎え、総勢9人の外部デザイナーと共同製作している。

 前作も手掛けたノルウェー人デザイナーは、自国で最大規模のデザインコンテストで入賞した。平田社長は「この追い風をものにできるかどうかは今後の努力次第。多くの人に足を止めてもらえる家具を送り出したい」と意気込みを語る。

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