メンタルヘルスの観点から企業のリスク管理について説明した横山昌彦次長=佐賀市の東京海上日動火災保険佐賀支店

 企業のリスクマネジメントをテーマにしたセミナーが、佐賀市で開かれた。東京海上日動火災保険の横山昌彦広域法人部次長が、うつ病などの精神疾患による労災認定が増えている最近の傾向を説明。人材喪失や訴訟のリスクを未然に防ぐため、社内環境を見直し、適切な規定を設けるよう助言した。

 横山次長は精神疾患の発病について、仕事の量や質など職務による心理的負担などが起因していると説明した。労災を巡る訴訟リスクとして、企業側の損害賠償額が最大で9千万円に上ることなどを指摘した。

 過重なノルマ設定や本人の意向、経験を無視した仕事の割り振り、セクハラに関する裁判例も紹介。「明確な防止規定を作り、メールなどでこまめに周知して社員の認知につなげることが大切」と呼び掛けた。

 セミナーには県内企業の経営者や労務担当者ら約60人が参加した。佐賀市の企業経営者は「パワハラやセクハラに関する社員からの相談がないわけではない。どのような行為が該当するのか分かった。学んだことを社に持ち帰りたい」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加