ベルトも歯車も生き返った機械

 晴れが続いて田んぼが気になる。土が乾き、稲刈り後の荒起こしをした。裏山の高いところが紅葉していてトラクターから目を細める。寒く厳しい季節はもう目の前だ。

 先日は三瀬村の運動会があった。井手野集落では婦人会がお昼ご飯を前日から仕込む。手間かけた彩り豊かな同じ釜のめしを地区の皆でいただけるのは、それだけで顔がほころぶ。

 その運動会の朝にエサを混ぜる撹拌(かくはん)器のベルトがちぎれそうになった。後日、薪を玉切りしているとチェーンソーの調子もおかしい。それぞれ自分で直そうとしてもうまくいかない。

 自動車メーカーを定年された方がちょうど居わせて、見てもらった。ご自宅でエンジンまでバラバラにして原因が分かった。雨の中、撹拌器のベルトを付け替えに来て、こつとメンテナンスを教えてくれた。これほどの有り難いことはなかった。果たして僕はこれから誰かにしてあげることができるだろうか。そんな恩送りのことを雨の中で思った。(養鶏農家)

このエントリーをはてなブックマークに追加