8日告示の佐賀市長選は無投票で秀島敏行氏(75)が4選を決め、15日投開票の市議選は定数36を43人が争う激しい選挙選だったものの、投票率は2005年の市町村合併後、最低だった前回59・23%を下回る51・77%だった。二つの選挙を振り返る。

 

 秀島氏が出馬表明したのは6月の市議会一般質問だった。3月ごろに後継と見込んでいた元副市長が出馬を見送ったため、秀島氏は4選出馬にかじを切った。佐賀市出身の官僚も一時、立候補を検討したが、秀島氏が出馬の意向を固めたため最終的には見送った。

 自民をはじめ県内の政党には「選挙戦にすべき」との声があったものの、「協調融和型」の秀島氏に対抗馬をぶつける具体的な動きは起きなかった。

 12年続く秀島市政に対し、有権者から市政の「マンネリ化」を懸念する声も上がる。公約に掲げた市街地活性化や待機児童の解消など次の4年で具体的な成果を出すとともに、投票という形で示すことのできなかった民意をすくい取る努力が求められる。

 市長選が無投票当選となったこともあり、市議選の投票率は前回を7・46ポイント下回った。女性は7人が立候補し、当選は3人で増減はなかった。

 当選者の内訳は現職31人、新人5人。党派別にみると、自民16人(1人減)、公明4人(1人増)、民進3人(1人増)、社民2人、共産1人。無所属は10人(1人増)。地域別でみると、旧佐賀市が23人、旧郡部が13人。旧郡部の現職は全員再選を果たし、候補者のいなかった三瀬は「議員空白区」となっている。

 衆院選と期日前投票の日程が重なったことで本庁舎は連日、混雑した。1時間前後待つケースもあり、次の予定のために途中で棄権する有権者もいた。衆院選と重なる特殊事情ではあるものの、今後の教訓にする必要がある。

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