雨の中、熱弁を振るう小泉進次郎氏=武雄市の古川康候補事務所前

大勢の聴衆を前に力強く演説する小池百合子代表=16日午後、唐津市の大手口交差点

 22日の投開票に向け衆院選は後半戦に突入した16日、与野党の「顔」が激戦を繰り広げる佐賀県内に入り、舌戦を展開した。自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長と、希望の党の小池百合子代表(東京都知事)がそれぞれ降りしきる雨の中で1区や2区の街頭に立ち熱弁を振るい、支持を呼び掛けた。道行く人も足を止め、多くの人が訴えに耳を傾けた。

 自民の小泉氏は1、2区に立候補している前職の岩田和親、古川康両候補の応援で佐賀市と武雄市で街頭演説を行った。JR佐賀駅南側の交差点では予定時間より1時間以上前から支持者が集まり始め、到着時は約2千人(陣営発表)に膨れ上がった。

 小泉氏は野党について「安倍総理が嫌い。ここはぶれていない」と笑いを誘い、「今よりいい社会をつくることが政治の目標なのに、誰かを倒すことが目的なら、その後の話を(野党に)聞いてみてほしい」と皮肉った。農業県の佐賀の良さを持ち上げた上で「選挙で有利になるために無所属になった人に、負けるわけにはいかない」と訴えた。

 2歳の子どもを連れた会社員女性(35)は「ぶれている他のところより、実行力が全然違う。子育てにはお金がかかるので、教育を無償化してほしい」と求めた。

 希望の小池代表は2区の大串博志候補の応援のため、唐津市の大手口交差点で声を上げた。「皆さんが希望を持ち、不安や不信を取り除くために安倍1強政治を許しては駄目だ」。一帯は約1300人(陣営発表)でごった返し、イメージカラーの緑色も目立った。

 小池代表は安倍政権の消費税の引き上げと使途変更方針を批判し「増税はいったん凍結し、将来安心できる社会設計をもう1回やり直すチャンスに(選挙を)しよう」と述べた。高齢化に伴う社会保障政策の重要性を挙げ「いつまでも元気な日本、唐津にするために、政治家自らが身を切る改革や国の無駄遣いのチェックによって財源を確保する」と力を込めた。

 市内の80代男性は「テレビでよく見る小池さんを生で見たかった。珍しい女性のリーダーで、主張もしっかりしている」と期待した。(衆院選取材班)

このエントリーをはてなブックマークに追加