黒子に操られ、舞台で生き生きと動く「沢市」と「お里」=唐津市の相知交流文化センター

黒子に操られ、舞台で生き生きと動く「沢市」と「お里」=唐津市の相知交流文化センター

人形を寄贈した鳥越さん(右)と受け取った保存会の竹本さん=唐津市の相知交流文化センター

 唐津市で人形浄瑠璃の保存継承に取り組む「唐津人形浄瑠璃保存会」に15日、古典芸能研究の第一人者・早稲田大名誉教授鳥越文蔵さん(89)から人形3体が贈られた。同市相知町の交流文化センターであった公演でお目見えし、観客約300人を魅了した。

 人形は夫婦の「沢市」「お里」と、白と金の衣装を着た「観音菩薩」。演目「壺坂霊験記」に使う。

 保存会の演目が2本しかなかったため、「唐津の人たちに浄瑠璃文化を広める手助けになれば」と鳥越さんが寄贈した。保存会代表の竹本鳴子さん(68)は「思いがけない贈り物。いっそう精進して稽古に励みたい」と感激した。

 「壺坂霊験記」は、盲目の沢市と妻お里の物語。妻に苦労をかけまいと沢市が崖から身投げし、お里も後を追う。夫婦の絆をほめた観音菩薩が二人をよみがえらせる。舞台では、義太夫を務める竹本さんの語りに沿って3体の人形が生き生きと動き回った。

 夫婦で鑑賞した同市の70代男性は「沢市とお里の、互いを思う気持ちに感動した」と話した。

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