15日まで開かれた祐徳稲荷神社「御鎮座330年式年大祭・奉祝祭」で”キツネ”の結婚式が初めて執り行われた。キツネの化粧を施し、白むくに身を包んだ花嫁が参道を練り歩き、嫁入り行列を再現。境内で神前式の作法に従い契りを交わした。

 新郎新婦役を務めたのは今年1月に入籍した鹿島市の永池喬生さん(26)、みずほさん(26)。参道で地元の人や観光客が見守る中、行列は神職を先頭に大名や稚児を従え境内で待つ夫のもとへ進んだ。式場に到着すると、神前で三三九度の杯を交わし、玉串を捧げた。厳かな雰囲気の中で新郎の喬生さんが「苦楽をともにし、平和な生活を営んでいく」と誓詞を述べた。

 大役に挑んだ2人は地元出身で鹿島高校の同級生という。新婦のみずほさんは「苦しいことがあった時や家族で初詣に訪れていた思い入れのある場所。恩返しができたかな」と笑顔を浮かべた。

 祐徳観光商店連盟による行列を行ったのは30年ぶりという。雨の中で開催されたが舞踊や面浮立などもあり、笛や和太鼓、鉦(かね)の音でにぎわい、神社創建330年を祝った。

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