地域を担う人材の育成に向け多様なインターンシップの事例を紹介する岩手大の船場ひさお特任准教授=佐賀大本庄キャンパス

 地域を担う人材の育成や教育をテーマにしたシンポジウムが14日、佐賀大本庄キャンパスであった。岩手大の船場ひさお特任准教授が、地域での暮らしを体験するインターンシップを通じ、若者の地元定着につなげた取り組みを紹介。大学・短大生の地元就職率を高めるには、地域ぐるみで学生を受け入れることが大事と呼び掛けた。

 船場准教授は基調講演で、東日本大震災以降、地元に貢献したいと思う学生が増えている現状を示し「岩手は中小企業が多く、アピールが不足している。首都圏の企業と人材を取り合ったら負けてしまう」と指摘した。その上で「インターンシップの対象者を3年生から1、2年生に早めてはどうか。職場体験だけでなく、地域主体で学生を受け入る機会を設けることが大切」と訴えた。

 船場准教授は具体例として、学生がインターンシップで岩泉町の農家と交流して、道の駅で販売する商品のポップ広告を作った事例を紹介。「町の産業全体を体験することで、町のファン作りにつながった。若者がそこで暮らすことを考えてみる機会にもなった」と話した。課題にも触れ「細やかな受け入れ態勢が必要で、いかに地元のコーディネーターを育成していくかが大事」と指摘した。

 シンポジウムには、地元企業や就職活動を控えた大学生ら約100人が出席した。

 【写真】地域を担う人材の育成に向け多様なインターンシップの事例を紹介する岩手大の船場ひさお特任准教授=佐賀大本庄キャンパス

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