千利休のわびの世界を現代風に再現した畳2畳の茶室でお手前を楽しむ人たち=武雄市の慧州園

 日本遺産の「肥前窯業圏」を構成する佐賀県の5地域と茶道の流派が協力し、それぞれの地域の器と文化を生かした茶席でもてなす「旅する大茶会」が14日、武雄市の慧洲園で始まった。県内外から多くの人が訪れ、わびの世界を再現した2畳茶室など趣向を凝らした五つの茶席を巡っている。15日まで。

 焼き物と親和性の高い茶道を組み合わせ、肥前窯業圏をアピールしようと佐賀県が初めて企画。唐津市、伊万里市、武雄市、嬉野市、有田町の5地域が裏千家や宗〓(そうへん)流などの協力を得て五つの茶席を設けた。

 唐津の茶席は「秀吉が愛したモノ」がテーマで、千利休のわびの世界をイメージして再現した2畳の茶室を設けた。訪れた人は、豊臣秀吉にちなんだひょうたんが刻まれた釜など道具の説明を聞き、客に火を近づけるため釜をそばに置く10月の作法でもてなしを受けた。

 有田の茶席では若手作家の青磁や白磁の器、嬉野ではワイングラスで水出しの煎茶やほうじ茶を提供するなど、それぞれの地域を感じさせる工夫が施されていた。この茶席のために特別につくられた菓子もあり、器や菓子について尋ねる人も多かった。

 武雄市の3人の女性は「それぞれの地域、流派のしつらいやもてなしが学べる。こういう企画はこれからも続けてほしい」と、茶席を回っていた。

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