入賞した八つの作品

原尚士署長(右)から表彰状と副賞を受け取る山崎一臣さん=神埼市の神埼署

金賞に選ばれた山崎一臣さんの作品

 高齢者のニセ電話詐欺被害防止を目的とした「塗り絵コンクール」の表彰式が11日、神埼市の神埼署で開かれた。思い思いに色を塗り分けた447点の中から、優秀作品に選ばれた8人が表彰を受けた。

 塗り絵は認知症予防にも効果があるとされ、高齢者の間で人気が高まっている。一方で、高齢者のニセ電話詐欺被害は後を絶たず、啓発の図柄を塗ってもらうことで被害に遭わない意識を高めてもらおうと、神埼署と神埼地区防犯協会が初めてコンクールを開いた。デザインは同署生活安全課の篠原清澄警部補(51)が考案し、「待たんかんた! そりゃ振り込め詐欺の電話ばい」などの親しみやすい方言を盛り込んで作画。同署管内の65歳以上の高齢者を対象に6月から3カ月間、作品を募った。

 管内には約1万3千人の高齢者がいて、その中から447点が集まった。作品を出した人の平均年齢は83・6歳。金、銀、銅賞やユーモア賞など上位8作品が選ばれ、最高齢賞は101歳の内村タネさん=神埼市脊振町=だった。

 式では、原尚士署長が「電話で還付金やATMは詐欺を疑って。まずは自分、そして家族や地域に防犯の輪を広めてほしい」とあいさつ。金賞の山崎一臣さん(75)=脊振町=は「老人クラブのみんなに勧めたので、自分も出さないといけないと思って書いた。受賞は驚いている」と喜んだ。

 同署によると、県内では9月末までにニセ電話詐欺が52件発生し、そのうち高齢者の被害が33件と6割以上を占めているという。応募作品は神埼市役所や吉野ヶ里町役場、同市町の高齢者福祉施設などに掲示される。

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