レスリング成年男子グレコローマン決勝 同競技成年男子で県勢初の国体優勝を決め、両手を掲げて喜ぶ角雅人(自衛隊体育学校)=愛媛県の宇和島市総合体育館

レスリング少年男子グレコローマン60キロ級決勝 果敢に投げ技を仕掛ける小柴亮太(鳥栖工高)=愛媛県の宇和島市総合体育館

■角(自衛隊体育学校)パワーで栄冠

 日本一の背中をついに追い越し、最後は「俺が一番だ」と誇らしげに両手を掲げた。レスリング成年男子グレコローマン85キロ級は鳥栖工高出身の23歳、角雅人(自衛隊体育学校)が決勝で岡太一(鳥取)に2―1で勝利。同競技成年男子で県勢が頂点に立つのは初めてで、東京五輪に向けた世代交代も感じさせた。

 決勝の相手、岡は自衛隊体育学校の先輩で、公式戦で勝ったことがない同階級の絶対的王者。リオ五輪まであと一歩だった強敵に臆することなく全力でぶつかった。

 試合開始20秒。「練習でも見せたことがない」という一本背負いでペースをつかむと、そこから自慢のパワー勝負に持ち込んだ。「イメージ通りに試合を進められた」と角。投げ技を狙う相手を冷静にさばき続け、最後は力で圧倒した。

 自衛隊体育学校に入学した5年前、「マットに30秒立っていることもできなかった」と言うほどレベルが違った最強の先輩に勝ち、血のにじむような努力で同じ高さまでやってきたことを結果で証明した。東京五輪の出場枠を争うレースはもう始まっている。愛媛の地で挙げた勝ち名乗りは、その確かなスタートラインとなったはずだ。

 

■小柴(鳥栖工高)王者 少年グレコ60キロ級

 わずか43秒。電光石火の攻めだった。レスリング少年男子グレコローマン60キロ級は、鳥栖工高の小柴亮太が世界カデット選手権3位の竹下航生(香川県)にテクニカルフォール勝ちして初優勝。高校最後の大舞台を最高の形で飾った。

 小柴は8月の南東北総体で準優勝。今度こそ日本一にと燃えた。得意の投げ技で相手を倒し、立て続けにローリング。一気に勝負を決めると、マット横で見守る父親で監督の健二さんのもとに駆け寄り、満面の笑みでハイタッチを交わした。

 レスリングを始めたのは3歳のとき。ずっと健二さんに教わって力を高めてきた。中学3年の全国選抜以来、全国制覇から遠ざかり、2年前の国体は減量に失敗して出場停止。昨年は初戦敗退と苦しい時期もあった。

 「高校最後に恩返しができた」とホッとした表情の息子の姿に、健二さんは「決勝で一番いい試合をしてくれた」と喜びもひとしおの様子だった。

 

 ▽成年男子グレコローマンスタイル85キロ級2回戦

角雅人(自衛隊 ) Tフォール3分26秒 渡辺翔吾(宮崎・日本文理大)

 ▽同準々決勝

角雅人(自衛隊) 2―1 阪部創(和歌山・自衛隊)

 ▽同準決勝

角雅人(自衛隊) Tフォール1分50秒 西山慎吾(静岡・日体大)

 ▽同決勝

角雅人(自衛隊) 2―1 岡太一(鳥取・自衛隊)

 ▽同グレコローマンスタイル130キロ級1回戦

河野隆太(三重・安信) Tフォール1分43秒 宮原尚之(中京学院大)

 ▽少年男子グレコローマンスタイル50キロ級1回戦

谷口将樹(鹿島実高) Tフォール2分7秒 後翔斗(兵庫・猪名川高)

 ▽同準々決勝

岡本景虎(和歌山・和歌山北高) Tフォール5分14秒 谷口将樹(鹿島実高)

 ▽同グレコローマンスタイル55キロ級1回戦

中村真広(宮崎・福島高) フォール3分40秒 北村元気(鹿島実高)

 ▽同グレコローマンスタイル60キロ級1回戦

小柴亮太(鳥栖工高) 7―0 池田龍斗(山形・山形商高)

 ▽同準々決勝

小柴亮太(鳥栖工高) 6―4 田下竜葵(茨城・鹿島学園高)

 ▽同準決勝

小柴亮太(鳥栖工高) Tフォール3分55秒 和久巧凌(神奈川・高等工科学校)

 ▽同決勝

小柴亮太(鳥栖工高) Tフォール43秒 竹下航生(香川・高松北高)

 ▽同グレコローマンスタイル96キロ級1回戦

中村亜靖(鳥栖工高) Tフォール3分0秒 山本楓(新潟・北越高)

 ▽同2回戦

垣内大征(和歌山・和歌山北高) 4―2 中村亜靖(鳥栖工高)

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