穀物を大切に保管する倉庫

緑があるれる空間・家と庭があって家庭ができる

 石木の集落は小城市街地の南方に位置し、建長元(1249)年8月の日付の僧貞弁領知所注進状のうちに石木の里と記され、正保絵図(1644~1648)に石木の村名が見えます。

 石木は小城町から牛津町に至る往還と、西川宿から甲柳原ケ里、大寺ケ里を通って木島溝ケ里に至る往還が村内を交差しています。

 大坪家は昭和4(1929)年に建てられています。屋根は桟瓦葺(さんがわらぶ)きの2階建て。壁は白壁塗屋(ぬりや)で、1階の南面の縁側に縦横格子窓を付けています。格子を通して入ってくる光は優しく暖かく、その光は人や物の姿を驚くほど美しく見せてくれます。

 主屋といえば、ともすると茅(かや)葺き屋根や桟瓦の主屋だけを見る傾向にあるようですが、それは木を見て森を見ないたとえにつながるものです。庶民の生活は、主屋もさることながら農業を営む上で物置や米などを収納する付属屋の中に真の姿を見いだすことができます。これさえも民家の一部として捉えることが大切です。

 これらの施設は今日大部分が失われています。主屋の南面には広大な庭園を設け周囲の住環境を形成する役割を持っています。庭園は近隣ばかりではなく、庭に興味のある人たちと交流ができる場として役に立つことを確信にしています。

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