拾った石に想像力を加え絵を描く授業で参加者の様子を見守る講師の池田学さん(右)=県立佐賀城本丸歴史館

鉛筆の研ぎ方を参加者に伝える講師の池田学さん(右)=県立佐賀城本丸歴史館

 幕末佐賀で多くの偉人を輩出した藩校・弘道館を再現し若者の人材育成を図る県の事業「弘道館2」が9日、佐賀市の県立佐賀城本丸歴史館で始まった。初回は多久出身で世界を舞台に活躍する画家・池田学さんを講師に、佐賀城で拾った石に想像力を加えて絵を描く授業を開いた。参加した県内外の27人が、池田さんの発想法や絵画に対する思いに触れ、将来を自ら切り開く志を新たにした。授業の内容は後日詳報する。

 畳が敷き詰められた会場には座卓が並び、藩校さながらの雰囲気で授業が始まった。池田さんは冒頭、幼少期に自然豊かな故郷で虫取りや川遊びに夢中になった生い立ちを語り、「自然から作品のインスピレーションが湧いてくる。画家の原点は多久で育まれた」と振り返った。

 その後、参加者は石を拾いに外に出掛け、こけむした石や、貝の化石が入った石などを収集。座卓に戻ると、真剣に石と向き合いながら鉛筆を滑らせた。途中池田さんは「見るだけでなく実際に触れて感触を確かめて。そこで得た意識を鉛筆に乗せると違った線が描ける」と助言した。授業はネット中継され、視聴者からの質問にオンラインで池田さんが答える場面もあった。

 美大に進む夢を持つ佐賀北高1年の山口知咲さん(16)は「周囲に何げなくあるものでも想像力を膨らませれば、いろんなふうに描けることを学んだ。今日の体験を生かし、これからも絵を描き続けたい」と目を輝かせていた。

 「弘道館2」は、来年開催の肥前さが幕末維新博覧会のプレイベントとして開かれた。11月25日には、竹下製菓の竹下真由社長、12月16日にはホリプロの下尾苑佳プロデューサーを講師に授業を開く。問い合わせは同事務局(プライム内)0952(40)8820まで。

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