衆院選は10日公示され、佐賀1、2区に立候補した計6人の陣営が出陣式で気勢を上げた。新党結成や野党共闘の動きによって情勢が混とんとしたまま突入した選挙戦。安倍政権の「信任」か「打倒」かを争点に、初日から激しく火花を散らした。(上から届け出順)

 

【1区】

■岩田 和親候補 自・前

1票でも上積みを

 岩田和親候補(44)=自民前職=は佐賀市の松原神社で出陣式を開いた。福岡資麿参院議員、公明県本部の中本正一代表のほか、市町の首長たちが出席。約800人(陣営発表)の支援者と「背水の戦い。1票でも上積みを」と声を張り上げた。

 福岡議員は「(野党は)安倍1強にノーとしか言っていない。破壊からは何も生まれない」と野党を批判。木原奉文選対本部長は「最悪の風見鶏。変節ばかりの候補には絶対に負けられない。岩田候補こそ退路を断った背水の戦いだ」と支援を訴えた。

 

■中島 徹候補 幸・新

正論吐く政治家に

 「いよいよという感じ」-。初の衆院選に挑む幸福実現党の中島徹候補(43)は、佐賀市水ケ江の事務所で出陣式に臨み、集まった約50人(陣営発表)の支援者に力強く誓った。

 党県本部の吉川克寿代表らが「チャレンジャーだが、今回は本気で勝ちに行く。この男は言ったことはやる。どうか、国会に押し上げて」と訴えた。

 中島候補は「正論を吐き、勇断できる政治家になって役に立ちたい」と語った。支援者と固い握手を交わし、選挙戦の第一歩を踏み出した。

 

■原口 一博候補 無・前

理解されると確信

 公示3日前に希望の党公認を辞退し、無所属での出馬を決めた前職の原口一博候補(58)。立候補届け出に手間取る懸念があり、無事に出陣式を開けるか気をもんだが、開会直前に受理された。民進党県連のメンバーや社民党、連合など従来の顔ぶれは変わらず、共闘のため候補を取り下げた共産の関係者も姿を見せた。

 社民県連の徳光清孝幹事長は「(無所属になり)多くの迷惑と心配をかけたかもしれないが、選挙後に正しかったと理解されると確信している」と激励。支援者約400人の拍手に原口氏は深々と一礼した。

 

【2区】

■大森 斉候補 共・新

「たくらみ」を粉砕

 機動力重視のスニーカーで第一声に臨んだ大森斉候補(62)=共産・新人=は、唐津市神田のスーパー前で、約30人に支援を呼び掛けた。

 党県委員会の今田真人委員長は「日本の新しい政治を大森さんとつくり、みんなのための政治を取り戻す」と力説した。大森候補は「安倍政権のたくらみを粉砕する。自民の補完勢力である希望の党は現政権を止められない」と訴えた。

 「再稼働NO」「戦争は嫌だ」などと書かれたプレカードを持った支援者に囲まれながら、選挙カーに飛び乗った。

 

■大串 博志候補 希・前

政権にストップを

 大串博志候補(52)=希望・前職=は武雄市北方町の選挙事務所で出発式に臨み、約450人の支持者と共に「安倍政権にストップを」と気勢を上げた。

 総括責任者の田中源一氏が「候補は二大政党制をつくるという信念の下、ぶれずに国民のこと、県民のことを思うことができる人だ。選挙区で勝って当選させてほしい」と協力を求めた。民進党県連や連合佐賀の幹部もエールを送った。

 支持者全員と握手を交わし、街演へと飛び出した大串候補。沿道では「希望の党」の緑の幟(のぼり)がはためいていた。

 

■古川 康候補 自・前

議員として初選挙

 古川康候補(59)=自民・前職=の出陣式は武雄市と唐津市であり、それぞれ500人前後が参加し、「再び国会に送り出す」と力を込めた。

 武雄市では飯盛康登総括責任者らが「安倍政権継続のため、国と佐賀のために活躍してもらおう」と支援を呼び掛けた。保利耕輔元衆院議員は「目的は当選ではなく、当選して皆さんの声を国政の場で実現すること。私の後継者を支えて」と訴えた。古川候補は「国会議員として戦う初めての選挙」と気合を入れ、拍手に送られて選挙カーに乗り込んだ。

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