国立感染症研究所は13日、ノロウイルスなどが原因の感染性胃腸炎の患者が急増し、1医療機関当たりの患者数が11月28日~12月4日の1週間に17・37人になったと発表した。過去10年で患者が多かった2006年と12年に次ぐ水準。宮城県など10都県で流行警報の基準となる20人を超え、猛威を振るっている。

 近年流行したノロウイルスとは遺伝子の型が異なるウイルスが広がっているとみられ、厚生労働省は外出やトイレ後の手洗いや消毒を呼び掛けている。

 全国に約3千ある定点医療機関から報告された患者数は1週間で5万4876人となり、昨年同時期の約3倍に上った。

 1医療機関当たりの患者報告数は宮城(45・75人)が最も多く、山形(33・47人)、三重(27・71人)、埼玉(26・73人)、東京(26・64人)と続く。神奈川(23・62人)や奈良(23・09人)、宮崎(20・83人)、千葉(20・24人)、兵庫(20・12人)が警報レベルとなった。

 ノロウイルスは冬に多発する食中毒の原因として知られ、保育所や幼稚園、学校などで感染が広がることが多い。感染すると、24~48時間の潜伏期間の後、嘔吐(おうと)や下痢を繰り返す。

 感染した人の吐しゃ物やふん便には大量のウイルスが含まれるため、厚労省は処理する際は使い捨てのガウンやマスク、手袋を着用し、次亜塩素酸ナトリウムで消毒するよう呼び掛けている。【共同】

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