衆院選佐賀2区の立候補予定者の議論に聴き入る人たち=小城市三日月町のドゥイング三日月

■憲法改正

【古川】自衛隊違憲は失礼

【大串】「9条」特出に疑問

 

 大森 憲法は戦争を放棄し、軍隊を持たないと決めているからこそ日本が戦争に巻き込まれるのを防いできた。国際問題では平和的な解決こそが本当の政治の力量になると思う。とりわけ9条に自衛隊を書き込むのは、米軍と一緒に世界の紛争地帯へ自衛隊を送ることにつながってしまう。日本を戦争する国にしてはならず、平和憲法を守ってきた日本という誇りを持って改憲には断固反対する。

 古川 憲法改正を進めていくことが必要。9条は自衛隊の存在を認めることを明確にするよう提案している。国防のために日夜努力している自衛隊を多くの憲法学者が違憲としており、これでは命を懸けて日本を守ってもらうのは失礼になる。参院の合区も、既に一部で自分たちの県から議員を選べなくなっており、憲法の欠陥だ。改正について建設的なやりとりが求められる。

 大串 安倍首相がいう9条改正を特出して議論するのは疑問だ。自衛隊の活動は本当に感謝しているが、今でも自衛隊は合憲と認められており、あえて改正する必要はない。もちろん憲法改正の議論はあっていい。地方分権をより進めるために条項を入れられないか、安倍首相が恣意(しい)的に行った衆院の解散権を抑制できないか、などを含めて幅広く国民と議論することが必要だ。

 

■地方創生

【大串】一極集中進めすぎ

【大森】農業や中小を守る

 大串 地域を元気にするためには地方分権を進めること。公共工事など、国の制度が物事を決めすぎで、交付金など地方に自由に使えるようになれば、創意工夫で本当に必要なところにお金が地域の中で回っていく。アベノミクスは一極集中を進めすぎた。

 大森 平成の大合併とか三位一体の改革の結果、公共施設がばらばらに配置されてしまった。さらに大型店舗法で中心街をシャッター通りにした。とにかく、農業、中小企業、小規模事業者を守り、観光や地域おこしを勧めることで地域活性化に全力を挙げたい。

 古川 地方創生の主役は住民と自治体。その両者が元気になるには、地方の単独事業の活用で新しい技術を生み、未来を先取りした地方をつくるのが鍵。佐賀の若者は県外流出が多い。地方大学の魅力向上も必要。佐賀には高等専門学校がないので、立地したい。

 

■消費増税

【大森】優遇税制を見直す

【古川】子育て充実へ必要

 大森 増税に反対。自民の使途見直しは「大義なき解散」をごまかす後付けの理由。消費は落ち込み、8%に引き上げた後の40カ月で家計消費が前年同月を上回ったのは3カ月しかない。高額所得者や大企業への優遇税制を見直して17兆円を生み出し財源にする。

 古川 増税すべき。2度の延期で国の財政は好転が見込めない状況。2ポイント増で増える歳入5兆6千億円のうち、2兆円程度を子育て支援や高等教育無償化に充てる。安心して子育てでき、学べる環境を実現したい。国民の負担軽減のため軽減税率導入で対応する。

 大串 消費税上げは社会保障・税一体改革として民主党政権時に自民、公明と合意して決まった。財政悪化を防ぎ、全世代型社会保障を実現するため実行すべきだが、アベノミクス失敗で景気上向きを実感できない中では時期は考えるべき。身を切る改革も不可欠。

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