いよいよ選挙戦へ。地域のイベントに顔を出す2区の候補予定者=唐津市浜玉町の玉島川河川敷

 衆院選の公示まで残り2日となった8日、共産党佐賀県委員会は佐賀1区に擁立する候補予定者を取り下げ、選挙構図は土壇場で二転三転した。1、2区に立候補を予定する6氏は相手陣営を意識しつつも、連休中日のイベント会場をはしごするなど慌ただしく動き回った。真夏日を記録した日差しの中、候補予定者もスタッフも立ち止まることなく10日から始まる選挙戦に向け、臨戦態勢を整えた。

 

 【1区】

 自民前職の岩田和親氏(44)は早朝から、この日告示された佐賀市長・市議選候補者の出陣式を巡った。猫の目のように変わる1区の構図に、支持者から「厳しいけどしっかり頑張れ」と背中を押された。岩田氏は「やるべきことをやる。政策を中心に佐賀への思いをぶつける」と政権を担う矜持(きょうじ)をのぞかせ、次の激励に向かった。

 前日、希望の党公認を辞退し、無所属での出馬を決めた原口一博氏(58)も佐賀市長・市議選候補者の出陣式であいさつした。「昨日、民進党に戻りました無所属の原口一博です。一寸の虫にも五分の魂。男気を見せんといかん」と声を張り上げると、拍手が起こった。

 幸福実現党の新人中島徹氏(43)は市議選候補者の裏方に汗を流した。自らの選挙に向けては「チャレンジャーなので公示から攻めて、攻めて、攻めまくる」と力を込めた。

 

 【2区】

 自民前職の古川康氏(59)は唐津市内の体育大会をはしごした後、予定より遅れて「玉島川鮎まつり」に到着。マイクで手短にあいさつし、来場者に「ごゆっくり」と声を掛けながら足早に車に戻った。「必死。8月31日の小学生のような感じ。今日は14も行事がある」と心境を語った。

 民進出身で希望前職の大串博志氏(52)は朝から13カ所の運動会を巡り、伊万里市各地の祭りにも足を運んだ。原口氏の話題になると「私はぶれずに希望の党でいく」と決意を示した。「野党の動きが注目されてきたが、今後は安倍1強にノーを突き付ける流れになる」と対決姿勢をあらわにした。

 共産新人の大森斉氏(62)は使う予定の街宣車の鍵がなくなるトラブルに見舞われ、午後2時から武雄市の商業施設でつじ立ち。原発再稼働と輸送機オスプレイ配備への反対を訴えた。野党再編の動きを念頭に「ぶれずに市民と野党の共闘を進める」と語った。(衆院選取材班)

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