4選が決まり、佐賀新聞のインタビューに応じる秀島敏行氏=8日夜、佐賀市本庄町の事務所

■産業集積、雇用創出へ

 8日に告示された佐賀市長選で無投票4選となった、現職の秀島敏行氏(75)=3期、本庄町=は、佐賀新聞社のインタビューに答え、バイオマス事業について「将来につながるレールを敷きたい」と述べ、任期中に産業集積の道筋を付ける考えを示した。中央大通りのビルが耐震化が迫られていることに関しては、今後の街づくりの方向性を協議しながら、市として対応を検討する方針も明らかにした。

◎無投票で4選が決まった。

 複雑な思いだ。すべてが私に託す、委ねるということではないと思う。初心に帰って、いろんな意見を聞いて市政運営に臨みたい。佐賀を活性化するという役割の中で、雇用創出が一番大事だと考えている。若者が働く場所を確保して、佐賀を活性化させる。

 まずは工業団地整備、次にIT関係の仕事を増やしたい。三つ目はバイオマス関係だ。藻類の大量培養だけでなく、藻類の成分を原料とする化粧品や健康食品の会社が集積し、新たな雇用が生まれたらという期待感を持っている。

◎4期目に駆り立てたのは何か。

 出馬の最大の理由はバイオマス事業だ。今投げ出すことはできない。「3期創仕上げ」と言っていたが、事業をつなぐために4期目に手を上げた。バイオマスは教科書のない事業。投資効果で見て、半年うまくいかなかったら放り出して諦める事業が多いが、バイオマスは投げ出さない、諦めない、やり遂げるという気持ちで取り組む。

◎一方で、公金を使った市の事業。二酸化炭素分離売却事業の実績は、公開請求に対して非公開となった。透明性、公開性に疑問を感じる部分もある。

 企業1社の株式に災いするようなデータを出すことは困るだろうという判断だった。基本的には隠したりすべきではなく、指摘の通りだと思う。

◎中心市街地の活性化をどうするか。耐震化が必要なビルもある。

 市が音頭を取って公費を使ってどんどん切り替えるという時代ではない。街づくりの方向性を協議しながら(老朽ビル対策も)考えることになる。

◎耐震化の補助を出す考えは。

 国、県と併せてということになる。市単独で出すという財力はない。商店街は、放っておくと資本の論理で厳しくなる部分がある。買い物難民が出る恐れもある。市街地で育った人たちには思い出もある。にぎやかさは中心にほしい。行政はそれなりに手を出してもいいと思う。

◎JR佐賀駅周辺整備はどう進めるか。

 当初は駅南側の整備を考えていたが、2023年に国体がある。駅から(県総合運動場方面に)歩いて行けるようにする。北側まで整備範囲は広げた。駅周辺整備は、自分の任期中に着工する。

◎支所再編では行政サービスの低下も指摘されている。

 人員カットはしないのが一番いいが、それでは何のための合併だったかという話になる。災害時は、大きくなった本庁舎で指揮できる。

◎オスプレイ配備計画についての考え方は。

 佐賀空港は自衛隊と共用できるか。公害防止協定の整理をしないといけない。整理された後どうするか、という仮定の話はしない。考えは持っているが、手の内を明かすことはできない。賛成も反対も言わない。

◎機体の安全性はどう考えているか。

 分からない。オスプレイが事故を起こしているが、地面を離れたら落ちることもあるだろう。民間機だって事故を起こす。オスプレイが特別に危ないという知見は持たない。それより、佐賀空港を自衛隊は共用できるのかということ。安全性以前の話だ。

◎最後に4期目の抱負を。

 一つはバイオマス事業で将来にレールを敷ければいいなと。もう一つは発達障害の問題。早期療育で改善できる部分がある。市としても療育施設を開設して対応を始めている。

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