無投票で4選が決まり、拍手に包まれた事務所に入る秀島敏行氏(中央)=8日午後5時58分、佐賀市本庄町

 4選を果たしても、手放しで喜ぶ様子はなかった。8日に告示された佐賀市長選で、無投票で当選した現職の秀島敏行氏(75)。4人で争った前回と異なり、選挙戦で市政運営の評価を受けなかったことを「複雑な思い」と述べ、「初心に帰って事業を継続したい」と決意を新たにした。 

 午前9時、松原神社での出陣式。秀島氏は、12年前の初陣と同じ赤いジャンパーを着て現れた。「あの時、4回もこれを着て市長選に挑むということは、これっぽっちも思っていなかった」。心境をそう振り返りつつ、第一声には次の4年間への思いを込めた。「佐賀市民の幸せ感が少しでも高まりますように、皆さんとともに頑張りたい」

 午後5時、ほかに立候補の届け出がなく当選が決まると、本庄町の事務所で、詰め掛けた約200人の支持者から拍手と歓声で迎え入れられた。壇上に上がった秀島氏は、中心市街地の活性化など積み残している課題を挙げ「喜んでいるのもつかの間。市民の意見や指摘を検討して、課題に向かっていく」と誓った。

 報道陣に「4選」の感想を求められた秀島氏は「有権者から見ると、選択肢があった方がよかったと思う。無投票は信任されているかどうか見えにくい」と述べ、気を引き締めていた。

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