ハンドボール成年男子準々決勝・佐賀-千葉 前半、トヨタ紡織九州のLW藤本拓が速攻を決め、13―9とリードを広げる=愛媛県西条市のビバ・スポルティアSAIJO

 電光石火の攻めで会場の視線をくぎ付けにした。ハンドボール成年男子のトヨタ紡織九州レッドトルネード(神埼市)が準々決勝で千葉に29―19で快勝。昨年の国体で敗れた借りを返し、2012年の岐阜国体以来となる5年ぶりの4強進出を決めた。

 「今大会、絶対に勝たないといけない相手」(石黒将之監督)と強く意気込んで臨んだ一戦。序盤こそ硬さが目立ったが、前半11分にRB松浦慶介のシュートで勝ち越すと試合は一気に動いた。

 「相手のペースに付き合わないで、もっと走れ」とベンチから指示を受けた選手たちはコートを縦横無尽に疾走。守備でGK岩下祐太が相手エースを完璧に封じると、ベテランのLW藤本拓に一直線にロングパス。持ち味の速攻を発揮して前半だけで5点のリードを奪い、課題の後半も攻め手を緩めなかった。

 「選手の自立が垣間見えた」と石黒監督。油断して敗れた昨年と違い、選手たちは立ち上がりから集中。連続してシュートをミスするなど流れが悪い場面で、互いに声を掛け合いながら修正する姿にはチームとしての成長が感じられた。

 日本リーグでトップを走るトヨタ車体(愛知県)とぶつかる準決勝を見据え、「ここからが本番」と石黒監督。藤本も「次は自分たちが挑戦者」と気持ちを奮い立たせていた。

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