衆院選佐賀1区を無所属で出馬する経緯を話す原口一博氏=7日午後8時36分、佐賀市のグランデはがくれ

 10日公示の衆院選で、希望の党公認候補として佐賀1区から立候補を予定していた民進党前副代表の原口一博氏(58)は7日、佐賀市内で記者会見を開き、希望の公認を辞退し、無所属での立候補を表明した。民進党に復党する。2区の民進党前政調会長大串博志氏(52)は予定通り希望の公認候補として出馬する。共産党県委員会は原口氏と政策協定を結んだ上で8日にも候補一本化を正式決定する見通し。公示3日前にして選挙戦の構図が混沌(こんとん)としてきた。 

 原口氏は公認辞退の理由として、希望の党が比例代表九州ブロックに擁立する中山成彬元文科相が小池百合子代表が衆院選に出馬しないなら「(首相は)安倍晋三さんがいい」と述べたことを問題視した。「安倍1強の打倒を掲げ、民進党を解党して合流を進めてきた。超えられない一線だった」と強調した。

 希望の党の公約についても、企業の内部留保課税や原発の2030年ゼロなどを挙げ、「公示までに(中身を)詰め切れないものがあった」と指摘した。

 原口氏は前日夜の候補予定者討論会で希望の党公認の立場で主張を述べたが、7日朝の会員制交流サイト(SNS)で突然、「無所属で立つ決断をした」と表明。推薦を決め、事実上の選挙戦に入っていた民進党県連は対応に追われた。

 民進党出身の「中道・リベラル系」が多い立憲民主党の枝野幸男代表とも電話で会談し、「今後のことについて話した」というが、内容は明かさなかった。

 民進党は公認候補を立てないため、無所属での出馬になり、比例復活はなくなる。「小選挙区1本で出馬する」と強調した。

 県内で共に野党第1党を引っ張ってきた2区の大串氏とたもとを分かつ形になることに関し、「政見放送の枠が増えるなど、いい影響を与えられたら。大串氏は必ず小選挙区で勝つと思う」とエールを送った。

 民進党県連は8日、常任幹事会を開き、原口氏を支援するかどうか、衆院選への対応を話し合う。

 佐賀1区には自民前職の岩田和親氏(44)、幸福実現党新人の中島徹(43)も出馬を予定、、共産新人の上村泰稔氏(52)は擁立取り下げを検討している。

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