記者会見の会場に入る原口一博氏(手前)=7日午後7時52分、佐賀市のグランデはがくれ(撮影・山田宏一郎)

 政権交代できる二大政党をつくる千載一遇のチャンス-。前日まで目を輝かせて支援者にそう語っていた原口一博氏(58)が7日、希望の党の公認辞退を表明した。理由は「打倒安倍政権」という政界再編の根幹に関する不信だった。「新しい政治を始めてほしいと願う国民をないがしろにするもので、決して譲れない一線だ」。会見では厳しい表情で希望の政治姿勢を批判した。

 「(首相は)安倍晋三さんがいい」という、比例九州で希望の名簿順位1位になるとみられる元職の発言。原口氏は「1位というのは象徴だ。九州の顔ということだと思う。私の許容を超えている」と落胆をにじませた。民進党副代表という希望との合流に責任を持つ立場として、今回の行動が打倒安倍政権の姿勢を「明確にすると思う」。

 前日に発表された公約についても、「自分自身が言ってしまえば後戻りできなくなる」と承服できない思いを吐露した。

 会見直前の地域の選対役員会では、希望との決別に批判はなく、「あなたらしい決断。良かった」という声が多かったという。

 共に希望に移った2区の大串博志氏は緊急の選対会議を開き、同調しないことを決めた。しかし、ある県連関係者は「原口氏が希望の党を批判すれば、大串氏に跳ね返る。大串氏には厳しい状況だ」と苦り切る。

 重大な決断を原口氏が県連を飛び越えて会員制交流サイト(SNS)で突然発表したことに関する不信感は強く、比例復活という命綱を断ち切って臨む選挙戦にどう影響を及ぼすか、見通せない。

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