衆院選佐賀1区から希望の党公認で出馬予定だった原口一博氏(58)が一転、無所属での立候補を表明した7日、自民、公明両党は、退路を断った原口陣営の結束が強まることを警戒した。決断に対する有権者の評価は分かれた。

 「選択肢として、あるとは思っていたけれど…」。1区から出馬する自民前職の岩田和親氏(44)は、女性支持者の集会に臨む前、戸惑い気味につぶやいた。

 集会では「情勢が二転三転する中、今日さらに厳しい戦いになった」と強い危機感を口にした岩田氏。陣営幹部は、共産党が候補者の擁立を見送って支持に回ると予想し、「(原口氏は)無党派層の浮動票より、共産の組織票が堅いとみたのだろう」と推測した。

 自民党県連の留守茂幸会長は「勝てる自信があるから比例復活の道を断ったのだろう。並大抵の頑張りでは倒せないということ」と警戒感をあらわにした。公明党県本部の中本正一代表は、1区から希望の党の候補者がいなくなることについて「プラスかマイナスかの微妙な方程式を解ける人はいない」と話し、比例への影響を慎重に見極める。

 1区から立候補する幸福実現党新人の中島徹氏(43)は「自らの戦いに影響はない」と述べた。

 「何で?というのが正直なところ」。鳥栖市の自営業男性(48)は驚きつつ、「希望と自民の違いが分かりにくかったから、判断しやすくなった」と歓迎した。佐賀市に昨年移り住んだ女性(73)は、以前から原口氏の全国区の知名度に注目していたといい、「小池さんに乗っかるのは寂しいと思っていた。偉い」と喜び、決断を評価した。

 一方、公示3日前の転身に、佐賀市の自営業男性(50)は「筋を通したつもりだろうが、準備を無駄にする判断は身勝手」と批判した。

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