認知症の予防や支援の方法について説明する東京医科歯科大の朝田隆特任教授=嬉野市社会文化会館リバティ

 認知症についての理解を深める県民公開講座「地域で支えよう認知症の人たちを」が1日、嬉野市社会文化会館リバティであった。特別講演では、東京医科歯科大医学部の朝田隆特任教授が、最新の認知症研究から導き出された予防法や認知症患者の支え方を指南した。

 朝田特任教授は高齢で発症する認知症について「生活習慣が発病に響いてくるだけに、予防の効果も期待できる」と説明。「糖尿病や高血圧などの生活習慣病とうつ病を悪化させず、できるだけ早い時期から食事や運動、知的な刺激、社会交流といった望ましい生活習慣を維持することが大事」と呼び掛けた。

 また認知症と診断された人を支えるため、適切な希望を抱かせる「リカバリー」の重要性を説き、リカバリーに必要な(1)認知症でも前向きに生きている人に会う(2)同じ境遇の人が集う場(3)有効な認知トレーニングの開発―の3要素を挙げた。また、新たに認知症と診断された全ての人に、ワンストップの相談窓口となる支援者を1年間はつけるスコットランドの支援システム「リンクワーカー」なども紹介した。

 公開講座は毎年、県と、県の認知症疾患医療センターに指定されている病院が共同で開いている。今回は友朋会嬉野温泉病院が開いた。

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